浪速風

「イッテQ」やらせ疑惑 甘く見てもらえると甘く見たか?

「寺内貫太郎一家」などの脚本を手がけた向田邦子さんは、テレビに関するエッセーも多い。乗車したタクシーの運転手があるホームドラマを褒めて、「なんたって、灰皿がいい」。「ほかは滅茶苦茶だな。素人のうちなのに、待合みたいな灰皿置いてやがる」。そんな批評もあるのかと感心する。

▶「脚本を書いている私よりも、演じている役者よりも、家庭については体験豊かな人たちが、ご覧になっているのです」。だから「小さな嘘もすぐ見破られてしまいます」(「ホームドラマの嘘」から)。日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」にやらせ疑惑が持ち上がっている。

▶週刊文春が「橋祭りinラオス」について、「架空の祭りを捏造(ねつぞう)した」と報じた。日本テレビは「誤解を招く表現」があったとコメントしたが、どうやら現地の人たちも知らない祭りのようだ。バラエティー番組だから甘く見てもらえると思ったか。それでは視聴者を甘く見過ぎている。