浪速風

衣替えが早すぎた。夏日に迫る「立冬」

今日は二十四節気の「立冬(りっとう)」である。「冬の気配が立つ」という暦(こよみ)に追い立てられるように、衣替えをした。衣装ケースから冬物のコートやセーターを半年ぶりに出し、クローゼットやたんすにしまう前に、ベランダで虫干しをする。日差しはかなり傾いたが、今年はこの句がぴったりである。

▶「立冬の気配すらなき陽気かな」(大場比奈子)。最高気温が夏日に迫り、汗ばむほどの暖かさに驚く。朝晩の冷え込みもさほどではなく、せっかく出したこたつも、早すぎたのか出番はない。北海道では職員が常駐している8カ所の気象台・測候所で、まだ初雪が観測されていない。28年ぶりの異変という。

▶相次いだ地震や豪雨、台風で、まだ不便な避難生活を送る人たちがいる。被災地には冬の訪れは遅いほどいいだろう。それでも季節は律義に歩みを進め、秋が深まる。木々は色づき、近くのため池にカモが渡って来た。気ぜわしくなる前に年賀状を書いてしまおうか。