大学最前線 この人に聞く

産学で未来を創る人材養成を-拙速な新卒一括採用見直しに異論あり 土屋恵一郎・明治大学学長

IT・AI時代を生きる君たちへ

 --最後に学問と就活という二兎を追う大学生たちにアドバイスを

 「いよいよIT(情報技術)やAI(人工知能)時代の到来-と言われます。でもIT社会だからといってITの勉強だけをすればよいのではない。IT社会だからこそ、自分たちとは違う人間や文化を理解する力がなかったら、ITも結局意味をなさなくなってしまいます。たとえばITと製造現場、ITと他の領域を結びつける力。IT系の企業の人たちの話を聞きますと、専門的な知識をもった理系出身よりも文系出身の方がそうした結びつける力、さらには変えてゆく力をもった人材が多いため、採用のさいの優先事項になっているそうです。

 これらからは専門知以外に何を学んできたのかが問われる時代になります。本格的なAI社会の到来とともに消えてゆく職業がある。そんな時代に直面した際には自らを変えてゆかねばならない。その力を養えるのは大学生活しかありません。そのためには一つではなく、いろんなことを勉強してほしい。そういう人材こそが本当の意味での企業が求める人材であり、社会を変えてゆく人材になるのだと確信しています」