安倍晋三首相とマレーシアのマハティール首相の会談と共同記者発表での主な発言は次の通り。
【二国間関係】
安倍首相 アジアの偉大なリーダーで、長年にわたる日本の友人であるマハティール首相の訪日を改めて歓迎する。36年間で1万6千人以上の(マレーシアの)留学生、研修生が訪日した。両国関係発展への長年の尽力に敬意を表する。
マハティール氏 西洋の国々にマレーシアが追いつくためには、日本人の文化や価値観が大切だと考えている。東方政策では日本の教育システム全体に着眼していきたい。
【二国間協力】
安倍首相 マハティール氏が再活性化させた東方政策のもと、日本は教育、投資促進、人材育成、技術移転等の分野で引き続き連携する。こうした協力は日本が重視する自由で開かれたインド太平洋構想を実現していく上で重要だ。
マハティール氏 マレーシアの財政問題を解決するすべを提起していただき、感謝申し上げる。
【対北朝鮮】
安倍首相 拉致問題の早期解決に向けて改めて理解と協力を求め、支持をいただいた。
マハティール氏 北朝鮮の脅威に私たちはかなり懸念を抱いている。一番良い解決法は北朝鮮と直接コンタクトを取ることだ。マレーシアと日本が緊密に連携し、この地域の発展に貢献できると考えている。