浪速風

人生100年時代は秋が長い

人生は四季に例えられる。中国古来の五行説はそれぞれに色を当て、青春・朱夏・白秋・玄冬とした。玄冬の玄は黒である。白秋は現在なら50代後半から60代だろう。小欄もその年代だが、人生100年時代といわれるのに枯れるにはまだ早い。初秋もあれば、晩秋もあるだろうに。

▶以前、阪急百貨店の取締役だった川内正巳さんから著書「橙夏(とうか)から黄秋(おうしゅう)の時代」をいただいて、卓見に感心した。木々が次第に色づくように、朱夏と白秋の間に橙(だいだい)色と黄色を挟んではどうかというのだ。50代後半は働き盛りだし、60歳で定年を迎えてもまだまだ働ける。リタイアしても元気いっぱい第二の人生を楽しんでいる人は多い。

▶確かに朱夏からすぐに白秋とするより、段階を踏んで変化する方が現実的である。高齢化社会の加速で、定年延長や年金支給年齢の引き上げが議論されており、65歳から高齢者と呼ぶのも時代に合わない。人生の実りの秋とポジティブに受け止めたい。