【きょうの人】「選手が突っ走ってくれた」ソフトバンク監督、工藤公康さん(1/2ページ) - 産経ニュース

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きょうの人

「選手が突っ走ってくれた」ソフトバンク監督、工藤公康さん

【きょうの人】「選手が突っ走ってくれた」ソフトバンク監督、工藤公康さん
【きょうの人】「選手が突っ走ってくれた」ソフトバンク監督、工藤公康さん
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 プロ野球ソフトバンクの監督就任4年目で3度目の日本一。だが、リーグ2位に終わった悔しさをぶつけた今回は、特別な思いがあった。「選手が満身創痍(そうい)の中、突っ走ってくれた。僕は日本一幸せな人間です」。ナインの手で15度も宙を舞い、思わず目を潤ませた。

 理想の監督像を問われると、迷うことなく王貞治球団会長の名前を挙げる。平成7年から5年間、ダイエー(当時)で監督と選手として一緒に戦ったが、成績の低迷でファンからバスに生卵を投げつけられる経験も味わった。そんなときでも決して選手に責めを負わせず、指揮官として耐える姿を見てきたからだ。

 現役時代からスポーツ医学を研究し、徹底した体調管理を進めたが、平成27年に監督就任後も「故障者が出ればチームの戦力を下げてしまう」との考えを強く持つ。故障者が早期復帰するためにはどうすればいいかを学ぶため、昨年オフに米国のリハビリ施設も訪問。選手のコンディションニングについては監督、コーチ、トレーナーでの情報共有を徹底している。

 だが、今季はサファテや東浜ら投手陣に故障者が相次ぎ、8月中旬には主将の内川も体調不良で離脱。リーグ優勝を逃すきっかけにもなり、指揮官としての責任を痛感するシーズンにもなった。

 だからこそ、今回の日本シリーズは「選手が日本一になれるチャンスを与えてくれた」との思いを胸に、挑戦者として臨んだ。来季は再び、リーグ優勝という新たな目標に向かってスタートを切る。現役時代は西武、ダイエー、巨人を日本一に導き「優勝請負人」と呼ばれた大投手。今も常勝軍団の将として、研鑽(けんさん)を怠らない。(丸山和郎)