益子焼陶器市にIT化の動き モバイル決済導入店舗が増加

 益子焼の窯元が作品を展示販売する「益子秋の陶器市」が2日、益子町で始まった。5日まで。50年以上続くイベントだが、一部でIT化の動きも見える。屋外の販売テントでモバイル決済を導入し、クレジットカードで購入できる店舗が増えつつある。

 陶器店が並ぶ城内坂通りを中心に町内全体で陶器を販売するテントは約500カ所。カードを使える店はまだ少ないが、作家8人が出店する「トーコパーク」で今回、初めて米スクエア社の決済システムを導入した。専用アプリでスマートフォンやタブレット端末機がレジとなり、小さな読み取り機を接続してカードを読み取る。同社は今回、同パーク出店者にタブレット端末機を貸し出し、システム導入に対応した。

 出店者の一人、近藤康弘さん(40)=同町=は「既にカードに対応している時代に敏感な作家もいるが、逆にアナログ人間も多い。陶器市ではカードを使えなくて当たり前と考えていたが、時代の流れを感じる」と話す。同じく出店者の穂高隆児(りゅうじ)さん(42)=茨城県笠間市=は「(現金を下ろすため)コンビニに行くから待ってといわれたこともある。来る人もいつも現金を持っているとはかぎらない。カードならチャンスを逃さない」と歓迎。一方、「混み合うときに処理に時間がかかるとよくない。カードで払える価格を設定した方がいい」とも。外国人観光客も増加しており、今後、東京五輪などを見据えてモバイル決済導入の動きが加速するとみる作家や関係者は多い。

会員限定記事会員サービス詳細