【ワシントン=黒瀬悦成】ポンペオ米国務長官は10月31日、ラジオ番組とのインタビューで、北朝鮮の核問題に関し「北朝鮮高官と来週協議する」と明らかにした。具体的な日時や場所、協議の相手などには言及しなかったが、韓国からの報道によれば11月9日前後にニューヨークで開催されるとしており、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の最有力側近である金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長や、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長の訪米が取り沙汰されている。
ポンペオ氏は、高官級協議ではトランプ大統領と金正恩氏による2度目の首脳会談に向けた調整などを行うと述べた上で、首脳会談の実施時期について「来年早々にも実現させたい」との意向を表明した。
ポンペオ氏によると、高官級協議では北朝鮮が坑道を爆破した豊渓里(プンゲリ)の核実験場への査察に関しても話し合う見通し。先に北朝鮮が査察受け入れを表明した東倉里(トンチャンリ)のミサイル関連施設も合わせ、査察の早期実現に向けた調整が行われるとみられている。