仏アコーホテルズ、5年後に国内展開ホテル倍増へ

アコーホテルズのエリック・ディグネジオ日本支社長=31日、大阪市北区(田村慶子撮影)
アコーホテルズのエリック・ディグネジオ日本支社長=31日、大阪市北区(田村慶子撮影)

 仏ホテルチェーン大手、アコーホテルズのエリック・ディグネジオ日本支社長(39)は31日、産経新聞のインタビューに答え、「日本国内のホテルを現状の13から、5年後をめどに30ホテルに倍増させる」と述べた。

 近年、日本では中~下位ブランドを中心に開業しているが、欧州やアジアから富裕層の訪日客が増えていることなどから、今後は高級ホテルの出店も増やす方針。同社最上級ブランドで、実現すれば日本初進出となる「ラッフルズ」「フェアモント」を東京と関西で、大阪では「SOソフィテル」の出店も検討しているという。

 また、同社が京都市東山区で来年開業を予定している高級ホテル「Mギャラリー」は4月オープンの見通し。正式なホテル名称は「京都悠洛(ゆら)ホテル&ヴィラズMギャラリーbyソフィテル」。客室は144室となる。

 一方、同社は11月1日にビジネスホテル「イビス大阪梅田」(大阪市北区)をオープン。平成23年11月に東京都新宿区にオープンした「イビス東京新宿」に次ぐ2店舗目で、西日本では初出店となる。

 観光やビジネスにも利便性の高いJR大阪駅から東へ徒歩4分にあり、地上14階、地下2階建て、客室は全181室。宿泊の平均価格は1泊1室1万2千円で75%をアジアなど訪日外国人と見込み、初年度は85%の客室稼働率を目指す。

 1階にレストランを設け、生バンド演奏や、その場で絵を描くライブペイントも開催する予定。宿泊客だけでなく、地元客も集う交流の場にする狙いだ。ディグネジオ支社長は「関西の若手アーティストらを集め、活躍の場を広げる。文化・芸術を世界へ発信するホテルにしたい」と話した。

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