災害で避難、ペットはどうする? イヌ用の防災グッズが注目

 同社がイヌの飼い主向けに実施した全国調査には、7割以上が「ペットへの防災対策ができていない」と回答したという。獣医師でもある石田麻実社長(32)は「特にこの1、2年で、人間と同様、ペットも守ろうという防災意識が高まっています」と話す。

 北海道や関西など、直近に災害が起こった地域からの注文が多いという。柏本さんもセットを受け取り、「自分なりにそろえた防災用品にプロが選ぶ防災セットを加えることで、安心感が増した」と話した。

肉球保護する靴

 ほかにも、折れた木やがれきが散乱する路上でイヌが足をけがしないよう、イヌ用の靴を買い求める飼い主が増えているという。

 イヌの肉球を保護するイヌ用の靴や靴下などを平成28年から販売している「ドックドッグ」(東京都港区)は、約10種類の靴を取りそろえている。

 もともと、夏の日差しで高温になった地面から愛犬の肉球を守ることを想定して作られたものだ。しかし、ある愛犬家から「被災時にあればよかったのに」という、思いがけない声が寄せられた。この愛犬家は、熊本地震で避難所にいた際、飼いイヌの足が、床や他の人の服を汚さないか心配したという。大阪の台風被害の直後にも、イヌの足を守るという視点から、問い合わせが殺到したという。

 同社広報の丸山佳那さん(30)は「イヌ用の靴は、ファッションアイテムとしてみられがちだが、足を守るという機能面の良さを、もっと多くの人に知ってほしい」と話している。日頃から靴を履かせ、靴の感覚にイヌを慣らしておくことが大切だとアドバイスしている。

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