現在、東京・上野の森美術館で「フェルメール展」が開催されています。寡作で知られるオランダの画家、ヨハネス・フェルメール(1632~75年)の作品が、東京でこれほど多く一堂に集まって鑑賞できるのは日本美術展史上最大とのことです。
ここでは展覧会のことや作品について解説することは省略します。そもそも、うんちくを傾けるほど詳しくありませんし、解説したところで恥をかくだけなので開催告知だけにしておきます。
展覧会そのものに触れるのは省略しますが、別のことに触れてみたいと思います。コンサートや美術展、スポーツ大会などイベントでは必ずといっていいほど見かける表現があります。
「主催」「共催」「協賛」「後援」…。
上記の「フェルメール展」でも、主催、後援、協賛、協力…とありますが、これらはどういう違いがあるのでしょうか。
まず、最初に見かける「主催」は中心となってイベントの企画・運営を行う人や団体・機関のことです。複数の団体などで一つのイベントを行う場合には「共催」とする場合もあります。「後援、協賛、協力」は明確に定義することはできないようで、関与の度合いで分けられているようです。「協賛」は趣旨に賛同して協力することで、金銭的な援助、物や人的な提供も行われているようです。簡潔に言えばスポンサーです。「協力」は協賛ほどではないが、目的の達成に向けて特定の役割を受け持つこと。「後援」は金銭や人的な援助はほとんどなく、後ろ盾となって広報活動などで手助けをすること。それぞれで大きな役割を果たすときには「特別…」とするようです。
ニュースではそれぞれの表現や意味を深く考えることはあまりありませんが、「主催」に関してだけは、人々の上に立って物事に当たることを意味する「主宰」との使い分けを意識することがたまにあります。
そういえば、もうひとつ気になることがありました。上記では「共催」は複数の団体などが一つのイベントを行うとしましたが、違う意味で使われている場合があります。