西寺沿いに規格外の道路と溝 平安京跡 東寺より高い「格」物語る!?

 平安京の玄関口「羅城門(らじょうもん)」の西側に建てられた西寺の西沿いを走っていた南北道「西大宮大路」(現在の御前通=おんまえどおり)の道路跡が京都市南区の平安京跡から出土し25日、同市が発表した。遷都間もない9世紀前半期の道路とみられ、側溝の幅も当時の規則よりも広く、丁寧に造られていた。市文化財保護課は「官営の寺としての西寺の格の高さを物語る証拠」としている。

 西寺は、羅城門を挟んで東寺と対に造営された。東寺は密教を携えて中国から帰国した空海が、西寺は国家寄りの守敏が運営して一時隆盛を誇ったが、西寺は鎌倉時代に廃絶した。

 今回は寺域確認のため110平方メートルを調査。軟弱な地盤の沈下を抑えるために小石が敷き詰められた道路遺構が、幅約2メートルの溝を伴って出土した。また、溝から寺の塀までの空閑地(くうかんち)「犬走り」が幅2メートル以上にわたり見つかった。

 出土した土器から、道路遺構と犬走りは9世紀前半に整備されたとみられる。

 平安京内での道路づくりなどの規格を表した「延喜(えんぎ)式」によると、西大宮大路の側溝の幅は1・2メートル、犬走りの幅は1・5メートルとされていたが、今回はそれより広いものが見つかった。

 京都産業大の鈴木久男教授(歴史考古学)は「道路の保存状態が極めて良好に出たことが珍しい。国家の寺として格は東寺よりも高いといわれた寺なので、規格外のものになったのではないか」と話している。

会員限定記事会員サービス詳細