内蔵カメラを悪用した手口、過去にも PC乗っ取り遠隔操作

確認された偽メールの主なタイトル
確認された偽メールの主なタイトル

 情報セキュリティー会社「トレンドマイクロ」(東京)の調査で、「アダルトサイトを閲覧している姿を録画した」との偽メールを送りつけて脅し、仮想通貨をだまし取る手口の詐欺被害が多発していることが判明した。こうした脅し文句に関し、実際に映像が示された事例は現時点で報告されていない。しかし、相手のパソコン(PC)などを乗っ取り、内蔵カメラを操作して勝手に撮影することは技術的に難しくないとされ、内蔵カメラを悪用したケースは国内外で確認されている。

 多くのノートPCには、カメラとマイクが内蔵されており、画面の上部中央にある小さな黒い丸がカメラのレンズとなる。これらはテレビ電話などで使うために取り付けられている。

 ただ、コンピューターウイルスを通じてPCを乗っ取られると、カメラもマイクも自由に遠隔操作されてしまう恐れがある。

 海外メディアが報じた2016(平成28)年に豪州で起こったケースでは、利用者がソフトをダウンロードしようと、ネット上で検索して見つけたサポート部門とみられる番号に電話をかけた。応対した人物はハッカーで「ウイルスのせいでできない」と嘘を告げて、遠隔操作で利用者のPCに侵入。ウイルスを削除したかのような動作をした上で、画面に表示させた「このサポートサービスに満足だ」という文章を利用者に読み上げさせ、ありもしない不具合の修理代をだまし取った。

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