タヌキの「ふき」「さと」 よーくみたら垂れ目じゃなかった!

タヌキの「ふき」(右)と「さと」
タヌキの「ふき」(右)と「さと」

 【長野・須坂市動物園 飼育員日誌】野生のタヌキを見かけた経験はありますか? 日本の在来種で、私たちの「ご近所さん」と言える動物なんですよ。それなのに、じっくりと顔や体つきを見たことのある方は、意外に少ないのではないでしょうか。

 タヌキは食肉目・イヌ科に分類され、日本には北海道に生息するエゾタヌキと、本州に生息するホンドタヌキの2種類がいます。イヌ科の動物は本来、木登りがあまり得意ではなく、地面を走ることにたけた脚をしています。

 もっともタヌキの脚部は短くて、体つきも丸めなので、それほど速くないんです。そこがまた、かわいいんですけどね。

 タヌキの顔といえば、丸くて目の周りが黒く、垂れ目との印象を持たれているかもしれません。でも「ふき」と「さと」の写真をよく見てください。実際は、模様によってそう見えるだけなんです。夏毛の時期は顔の毛の量が少なく、やや三角顔に見えたりするなど、季節による変化もあります。

 野生のタヌキではそこまで観察しにくいこともあるためか、ホンドタヌキ舎の前では、「こんなにかわいかったんだ」という来園者の声を聞くこともあります。(ホンドタヌキ担当 笹井恵)

会員限定記事会員サービス詳細