INF条約破棄 ボルトン氏「見直し可能性ゼロ」

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアのモスクワを訪問中のボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は22日、トランプ米政権が表明した中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄方針を見直す可能性について、「ロシアと中国が条約に違反する兵器を全て廃棄すれば状況は別だが、それが実現する可能性はゼロだろう」とし、否定的な見方を示した。露メディアのインタビューに答えた。同氏はまた、露側と米露首脳会談の開催に向けた協議を行ったことも明らかにした。同氏は23日、プーチン露大統領との会談に臨む予定。

 22日の露経済紙「コメルサント」(電子版)によると、ボルトン氏はパトルシェフ露安全保障会議書記との会談後に同紙のインタビューに応じた。ボルトン氏は条約破棄の理由について、ロシアの新型ミサイル開発が条約違反に当たる▽米露間のINF全廃条約では、中国やイラン、北朝鮮の核ミサイル開発を制限できない-と説明。「米国だけが条約に拘束されている」と不満を述べた。

 INF全廃条約を多国間条約に改訂して維持する可能性に関しても「中国が既に保有した核ミサイルを廃棄するのは非現実的だ」と否定。