北朝鮮のローマ法王招請、金日成時代には頓挫 「宗教の怖さ」痛感、弾圧続く

 北朝鮮は憲法で「信教の自由」をうたうが、米国務省は、各国の信教の自由に関する2017年版の報告書で、北朝鮮では宗教活動に携わった人が処刑や拷問の対象になるなど「過酷な状態」に置かれ、政治・宗教活動で8万~12万人が政治犯収容所に拘束されているとの推計を示している。

 一方で、太氏によると、韓国など外部の宗教関係者にアピールするため、平壌には教会や聖堂が建設され、市民から選抜した偽信者に祈りをささげさせてきた。宗教さえ「宣伝道具」とみなす独裁体制には何ら変化はない。

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