全国選抜の人工授精用「種雄牛」候補に群馬県畜産試験場4頭 遺伝子解析で肉質向上

種雄牛の候補に選ばれた「福之鶴」(県提供)
種雄牛の候補に選ばれた「福之鶴」(県提供)

 採取したDNAから肉質を分析する「ゲノミック評価」で効率的な肉牛の改良に取り組んでいる県は、全国から選ばれる人工授精用の「種雄牛」候補に、県畜産試験場(前橋市)の4頭が選出されたと発表した。同一農場から4頭が選ばれるのは過去40年で初めて。県は今年度から、より高い遺伝的能力が期待される「スーパー受精卵」の販売も始めており、県内和牛のブランド力向上が期待される。(糸魚川千尋)

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 家畜改良事業団」(東京)は遺伝子情報を基にしたゲノミック評価により、全国から優れた「種雄牛」候補を年間30頭選出している。畜産試験場の4頭は、全国約27万頭から平成30年度後期の「種雄牛」候補として選出。0・011%という狭き門で、県は「ゲノミック評価により肉牛の品質が格段に上がっている」と期待を込める。候補から2~4頭が実際に種雄牛として育てられるという。

 県は全国に先駆けて、24年度からゲノミック評価による肉質改善に取り組んできた。従来の血統情報による評価法より、生後早い段階で家畜の能力を推定できるという。

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