衝撃事件の核心

捜査情報漏洩、きっかけは残念会

風俗店に関する捜査情報を漏洩(ろうえい)する見返りに飲食接待を受けたとして大阪府警の警察官と、接待したとして府警OBで行政書士事務所の職員だった男が逮捕された汚職事件。捜査の対象となっている風俗店や本格捜査の着手時期といった重要な捜査情報を漏らした警察官2人は、懲戒免職処分となった。10月に大阪地裁で開かれた3人の公判で判明した籠絡の手口は、OBの男が昇任試験に落ちた後輩らを「残念会」名目の飲み会に誘って大阪・北新地のキャバクラで「接待」するというものだった。

昇任試験の「残念会」

今回の事件で贈賄などの罪に問われたのは、元府警巡査長で、風俗店の許認可申請を代行する行政書士事務所の職員だった阿田(あだ)裕俊被告(33)。加重収賄などの罪に問われたのは、府警曽根崎署生活安全課の元巡査長、篠原渉被告(35)と、府警生活安全特捜隊の元巡査長、小野勇気被告(34)の2人だ。

起訴状などによると、阿田被告は平成29年9月~今年1月、篠原被告と小野被告に捜査対象の店名や時期を漏らすようそそのかし、大阪市内のキャバクラなどで計約41万6千円相当の接待をしたとされる。

検察側の冒頭陳述や被告人質問などによると、3人が顔をそろえたのは29年9月15日。昇任試験に落ちた2人のための「残念会」という名目で阿田被告が主催した飲み会だった。

この席で、阿田被告が「何をやってるの」「どこをやっているの」などと捜査に関する質問を繰り返し、篠原被告が具体的な地名などを挙げて答えるというやりとりがあった。