高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと、群馬県内の4信用金庫は、現金自動預払機(ATM)で振り込み取引を1~3年以上していない顧客の振り込み制限の対象年齢を70歳以上から65歳以上に引き下げると発表した。今月から11月にかけて実施する。
対象年齢を引き下げるのは、高崎(高崎市)▽桐生(桐生市)▽館林(館林市)▽北群馬(渋川市)-の4信金。
県警生安企画課によると、今年の県内の還付金詐欺の認知件数は6月末までゼロだったが、7~9月に10件あった。被害者はいずれも65歳以上70歳未満の高齢者だった。
同課は振り込み制限年齢の引き下げが必要として、今年夏から県内金融機関に働きかけていた。「今後、他の金融機関にも同様に働きかけたい」としている。