「まさに正念場」拉致解決へ川崎で集い 横田早紀江さん、即時帰国訴え 菅官房長官も担当相として初の集会参加

「まさに正念場」拉致解決へ川崎で集い 横田早紀江さん、即時帰国訴え 菅官房長官も担当相として初の集会参加
「まさに正念場」拉致解決へ川崎で集い 横田早紀江さん、即時帰国訴え 菅官房長官も担当相として初の集会参加
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 横田めぐみさん(54)=拉致当時(13)=ら北朝鮮による拉致被害者の家族を支援する集会が8日、川崎市中原区で開かれ、めぐみさんの母、早紀江さん(82)が被害者全員の即時帰国を訴えた。菅義偉(すが・よしひで)官房長官も新たに兼務した拉致問題担当相として、初めて集会に参加。拉致解決に向けて模索する日朝首脳会談の開催を念頭に「まさに正念場だ」と、全力の取り組みを強調した。

 早紀江さんは「拉致事件は大切な国民の生活をむしり取った。仕方ないとあきらめる人はいない。北朝鮮にはっきり意思を伝えねばならない」とし、「金正恩(キム・ジョンウン)氏が心を変え拉致をすべて解決すれば、平和を導き、北朝鮮国民の飢えや苦しみを解消する支援もできる」と決断を強く求めた。

 一方、菅氏は米国など諸外国と連携する重要性をあげた上で「一番大切なのは日本が主体的に取り組むこと。安倍(晋三)総理もまったく同じ思い」とし、「日朝首脳会談の実施は拉致問題解決に資するものでなくてはならない」と述べた。菅氏は会場に設置された拉致問題の展示コーナーも見学。早紀江さんは、拉致前のめぐみさんと撮影した写真などを紹介した。

 菅氏は報道陣の取材に、訪朝前のポンペオ国務長官と行った6日の会談について「拉致問題について私たちが言う前に提起すると言ってくれた」と説明。集会参加は「拉致担当大臣になって、できる限り出席をしたいという私自身の強い思い」と述べた。

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