ビジネスの裏側

イオンも丸亀製麺もこぞってミャンマーへ ラストフロンティアは本当か

 ミャンマーではGDP(国内総生産)の25%以上を農林水産業が占め、主要作物は米だ。クボタミャンマーの佐藤邦朋社長は「耕作の機械化が遅れていて、需要の潜在性は高い」と見込む。今年の販売台数は前年比3割増を掲げており、手応えは十分という。

 日本貿易振興機構によると、ミャンマーに対する日本の投資額は昨年、3億8400万米ドルで4位だった。1位はシンガポールの約21億6400万米ドル、2位は中国の約13億9500万米ドル。3位はオランダ、5位以降には韓国、香港、英国、米国が続く。

GDP伸び年10%

 各国企業の進出が活発化したのは、民政移管の影響が大きい。かつて軍事政権に対し、米国が03年、欧州が04年に経済制裁を強化。日本は直接的な制裁に踏み切らなかったが、日本企業の進出は停滞していた。

 しかし11年の民政移管に伴い、経済制裁は16年までに全面解除され、多くの先進国の企業に進出の門戸が開かれた。

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