夢見ケ崎動物公園(川崎市幸区)は8日に予定していた「第18回秋の動物園まつり」を中止すると発表した。1日未明にかけて県内を襲った台風24号の影響で倒木などの被害があり、解消のめどがたたないため。同園は代替の小規模な催しを11月以降に開催することを決めた。
台風24号の影響で、同園ではシマウマ舎のケヤキが根本から傾いて隣の木にもたれかかったほか、シカ舎のスギも傾いた。頭上の木に折れた枝がひっかかるなど各所に被害が見られ、現在も撤去作業が続いている。危険個所には迂回(うかい)路を設けて開園しているが、「原状回復は来月までかかりそうだ」(村木芳夫園長)という。
村木園長は「思った以上に被害が大きかった」と説明した上で、「楽しみにされていた子供たちには(中止は)とても心苦しいが、安全が第一」と話し、肩を落とした。動物園まつりは春と秋の年2回開催。気温が低かった昨秋は来園者数が約3500人にとどまったが、一昨年までは約5千人程度が訪れていた。