ロシア国営テレビが松山でロケ 日露戦争時の捕虜との交流探る

坂本屋でお接待を体験するドモガロフさん(右)たち=松山市
坂本屋でお接待を体験するドモガロフさん(右)たち=松山市

 ロシア国営テレビ「第一チャンネル」で放送されるドキュメンタリー番組「マツヤマの桜」の撮影が松山市周辺で行われており5日、主演のアレクサンドル・ドモガロフさんらが同市窪野町の旧遍路宿「坂本屋」で「お接待」の風景を撮影した。

 「マツヤマの桜」は日露戦争時、同市にあった収容所で過ごしたロシア兵捕虜が、なぜ人間らしい温かな交流を結ぶことができたのかを探る番組。南海放送が制作し、ロシアで来月から3回シリーズで放送されるという。

 ドモガロフさんは、南海放送の開局65年記念作品として、来年3月から全国公開する映画「ソローキンの見た桜」で主演のボイスマン大佐を務めている。ドキュメンタリー番組のため、1~6日、劇作家のコンスタンチン・サモイレンコさんらと松山城やロシア兵墓地、鹿島などで撮影。この日は遍路装束で四国霊場第46番札所、浄瑠璃寺を同市の田中信也さんの案内で参拝し、坂本屋を訪ねた。

 坂本屋では地元住民たちといろりを囲み、イノシシ鍋や釜で炊いたおむすびをほおばった。イノシシはロシアでは高級食材らしく、ドモガロフさんたちは「フクースナ(おいしい)」と笑顔。「日露戦争時、人口3万人の松山市で、6千人ものロシア兵捕虜が収容されていたと聞き、驚いた。家を訪れた旅人を無償でもてなす文化は世界中にあるが、戦時下、なぜ交流できたのかをロシアの人々に伝えたい」と話した。

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