台風21号で大きな被害を受けた大阪市中心部の御堂筋のイチョウ並木の復旧支援のため、サントリーホールディングス(同市北区)が5千万円相当の寄付を決定し、5日、サントリーの鳥井信吾副会長が市役所で吉村洋文市長に目録を手渡した。
台風21号では、強風により、市内各地で街路樹の倒木が発生。御堂筋のイチョウ並木は全972本のうち、1割にあたる81本の幹が折れたり倒れたりする被害を受けた。
今回の寄付でサントリーは、イチョウ約30本分の調達や植樹工事の実施費用などを支援する。サントリーの鳥井副会長は「創業の地の大阪なくしてサントリーなし。御堂筋の復活が大阪の人の気持ちを前向きにするきっかけになってほしい」。吉村市長は「大変うれしく、市内全体の復旧の励みになる。来年6月に市内で開催されるG20までにはすべての植樹を完了させたい」と述べた。