石破派、参院竹下派との合同勉強会構想は頓挫 他派閥の支持拡大見通せず

自民党の石破茂元幹事長(宮崎瑞穂撮影)
自民党の石破茂元幹事長(宮崎瑞穂撮影)

 9月の自民党総裁選で敗れた石破派(水月会、20人)会長の石破茂元幹事長は、次期総裁選に向けて他派閥に支持を広げたい考えだ。ただ、総裁選で共闘した参院竹下派(21人)と合同で政策勉強会を作るという石破派内で浮上していた構想は頓挫し、支持拡大は見通せていない。

 「新しい体制でなければ、国民は『総裁選をやってよかった』と思わない」

 石破氏は5日のフジテレビ番組でこう述べたが、支持拡大の道のりは厳しそうだ。

 石破氏は3日朝、東京都内の日本料理店で参院竹下派を率いる吉田博美参院幹事長と朝食を取った。吉田氏は今後は安倍晋三政権を支える考えを示し、「総裁選が終われば(首相陣営とは)ノーサイド。合同勉強会はしない」と伝えた。

 吉田氏はもともと首相と信頼関係を築いてきたが、政治の師である青木幹雄元参院議員会長の意向もあって石破氏支持に回った。同日夜に開催された石破氏陣営の慰労会で、吉田氏は石破派と参院竹下派の連携について「今日で区切りとなる」と語った。

 石破派は20人の小派閥だ。「ポスト安倍」の座を射止めるため、総裁選後も参院竹下派との協力関係を維持したい考えだった。だが、頼みの竹下派から断られたことで、一から他派閥の支持を模索しなければならなくなった。

 石破氏が期待するのは、今回45%の票を獲得した党員・党友票の拡大で、今月中にも地方行脚を始める。石破派幹部によると、来春に統一地方選を控えた各地の地方議員から講演依頼が数多く寄せられているという。(田中一世、奥原慎平)