【ワシントン=黒瀬悦成】米財務省は4日、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に違反して北朝鮮と武器やぜいたく品などをめぐる商取引を行おうとしたとして、トルコを拠点とする企業1社と在モンゴル北朝鮮大使館の経済担当参事官ら3人を米国の独自制裁の対象に指定した。米国内の資産が凍結され、米国民との取引が原則として禁止される。
財務省によると、トルコを拠点とする「SIAファルコン・インターナショナル・グループ」の代表と役員は今年前半、北朝鮮の経済担当参事官をトルコに招き、武器やぜいたく品に関する商談を行った。
ムニューシン財務長官は声明で「米国は、北朝鮮の最終的かつ全面的に検証可能な非核化が実現するまで制裁を堅持し履行し続ける」と強調した。