【経済インサイド】MOX燃料の再処理報道めぐり、世耕弘成経産相vs共同通信 バトルの着地点は?(3/3ページ) - 産経ニュース

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MOX燃料の再処理報道めぐり、世耕弘成経産相vs共同通信 バトルの着地点は?

 実際、既に原発を再稼働している関西電力、九州電力、四国電力の3社が、MOX燃料を含めた使用済み燃料の再処理費用として、29年度に計約470億円を計上したことが分かっている。電気事業連合会の勝野哲会長(中部電力社長)は同14日の記者会見で、「使用済みMOX燃料の再処理を断念したという事実はない」と、共同の記事を否定した。

 共同は、同4日の世耕氏の会見を受けた記事で、世耕氏が「核燃料サイクルをしっかり推進する」などと発言し、同社の報道に反論したことを伝えた。また、電事連がホームページで「MOX燃料の再処理を断念した事実はない」とする見解を公表したことも報じた。

 その上で、「記事の内容は十分な取材に基づいており、この問題に関しては今後も取材を継続し、報道していく」とコメント。世耕氏と共同の見解にはなお開きがあり、両者のバトルは続きそうだ。

(経済本部 大柳聡庸)

 MOX燃料 原子力発電所で使い終わった燃料には、まだ再利用できるプルトニウムとウランが残っている。この使用済み燃料を再処理し、取り出したプルトニウムとウランを混ぜて作った混合酸化物燃料をMOX燃料と呼ぶ。政府や大手電力会社は資源の効率化が図れるため、MOX燃料を通常の原発で使うプルサーマル発電を進めている。