衝撃事件の核心

仙台交番刺殺事件 心優しき巡査長をなぜ 容疑の大学生は死亡、動機は…

襲撃された宮城県警仙台東署東仙台交番=9月25日、仙台市宮城野区(塔野岡剛撮影)
襲撃された宮城県警仙台東署東仙台交番=9月25日、仙台市宮城野区(塔野岡剛撮影)
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地域の安全と安心を守る交番が襲われた。東北の大動脈、JR東北線仙台駅から1駅、東仙台駅にほど近い静かな住宅街にある仙台市宮城野区の宮城県警仙台東署東仙台交番で事件は起きた。勤務中だった清野(せいの)裕彰巡査長(33)=警部補に2階級特進=が刺されて死亡。刺した東北学院大3年、相沢悠太容疑者(21)は、別の警察官の発砲で死亡した。多数の刃物やエアガンを持ち、交番を襲撃した大学生の動機は依然として不明だ。心優しき巡査長の突然の死。県警は全容解明に向け、全力を挙げて捜査にあたっている。

警告無視、刃物で襲いかかる

「現金を拾ってきた」

涼風吹く初秋、9月19日。午前4時ごろ、黒色の半袖シャツにジーパンをはき、ウエストポーチを2つ腰に巻いた男が交番を訪れた。交番は4人体制で、そのうち2人は仮眠室で休んでいた。応対したのは清野巡査長と巡査部長(47)。男に不審な様子はなかったため、2人は交番を入ってすぐの「見張り室」と呼ばれるスペースで手続きを開始した。