権益追求強める中国の是正に日米連携を ハガティ駐日米大使に単独インタビュー

 日本が求めてきた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加入も「米国内の政治的環境はそのような多国間合意を支持しない」と指摘。「われわれの唯一の選択肢は2国間の合意であり、安倍首相は日米関係にそれが極めて重要であることをようやく認識したのだと思う」と語った。

 北朝鮮情勢については日米両首脳が「最終的で、完全に検証された非核化という目標は不変だということを再確認した」と強調。トランプ氏が示唆した金正恩朝鮮労働党委員長との2回目の会談については「大統領が事態を前進できると確信した場合に限って」実現するとの認識を示した。

 日本人拉致被害者の全員帰国に向けて「安倍首相が(金委員長と)交渉を行う環境づくりをわれわれは手助けできる」とし、トランプ氏がシンガポールで金委員長に問題解決を直接促したように働きかけを続けると訴えた。(外信部長 渡辺浩生)

 ■ウィリアム・F・ハガティ氏 テネシー州出身。2017年3月、トランプ大統領から第30代駐日米国大使に指名され同8月着任。1981年米バンダービルト大卒。84年同大法科大学院で法務博士号取得。アジア・欧州で展開する複数企業で最高経営責任者や取締役を務め、ボストン・コンサルティング・グループで3年間東京に駐在。テネシー州経済地域開発局長として海外企業誘致に尽力。父ブッシュ政権の競争力評議会スタッフも務めた。家族はクリシー夫人と4人の子。

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