【軍事ワールド】ステルス機も見える 空自新装備E-2Dの「3つの驚異」(3/4ページ) - 産経ニュース

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ステルス機も見える 空自新装備E-2Dの「3つの驚異」

 第二次大戦前、世界の最先端の科学技術を誇っていたドイツでは世界で初めてレーダーで航空機を探知することに成功した。戦時中は夜間戦闘機にレーダーを搭載して英軍爆撃機に対する迎撃作戦を展開したが、Me110GやHe219といった夜間戦闘機に搭載されたリヒテンシュタインなどのレーダーはUHF波、つまりメートル波だった。

 一方、対する英軍はマイクロ波を発生させるマグネトロンの実用化に成功し、モスキート夜間戦闘機などに搭載した。波長の短いマイクロ波レーダーは、高度や方位の正確さにおいてドイツ機の搭載するレーダーを大幅に上回る性能を持ち、ドイツ夜戦を返り討ちにする事態が頻発した。

 日本では第二次大戦の最後まで実用の域に達しなかったレーダーを用いた電子戦が、欧州では毎夜のごとく繰り広げられたわけだが、このとき既にメートル波よりマイクロ波という波長が短いレーダーの方が高性能だということが明らかになっていた。

 これ以降、波長の長いメートル波=UHF波は、レーダーにおいては日陰者の技術として表舞台から退場した。だからこそステルス機を作る人々も無視してきたわけだが、UHF波を最新のAESAレーダーに採用し、かつ「強力なコンピューターによるデジタル処理能力を組み合わせた」(同学会)ことでUHF波の潜在能力が生かされたことになる。