【軍事ワールド】ステルス機も見える 空自新装備E-2Dの「3つの驚異」(2/4ページ) - 産経ニュース

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ステルス機も見える 空自新装備E-2Dの「3つの驚異」

 この驚異的な能力から「空飛ぶレーダー基地」といっても過言ではないが、2つ目の驚異は、E-2Dではレーダーに使う周波数をUHF帯としたことによるステルス探知能力だ。

“隠密”ステルス機を暴く

 F-35搭載のレーダー「AN/APG-81」や空自も運用するF-15戦闘機のレーダー「AN/APG-63」など多くのレーダーはXバンド(マイクロ波、波長2・5~3・7センチ)。対して極超短波のUHFはデシメートル波とも呼ばれ、波長が長い(10センチ~1メートル)のだが、この違いにより、レーダーに映らないはずのステルス機が見えるという。

 アメリカの軍事研究団体「米国海軍学会」はホームページで専門家アレンド・ウエストラ氏によるE-2Dの能力分析を紹介している。このレポートによると「ステルス戦闘機はKa、Ku、X、Cバンドのいずれか、あるいは一部のSバンドの高周波の電波による探知を困難としている」のだが、「航空機の翼端など構造物の寸法が波長の8分の1以下と等しくなると共振現象が発生し、レーダー断面積が変化する」と指摘する。

 簡単に言えば、波長の長いUHF波をレーダーに用いれば、ステルス機といえどもレーダー断面積が大きくなる=レーダーに映ってしまう、というのだ。ウエストラ氏は「非常に大きな構造物で構成されるステルス爆撃機B-2スピリットなどはともかく、小型のステルス戦闘機なら、(尾翼など小さい部分が複数あるため)、UHF波を使うE-2Dのレーダーで探知できる」と強調している。

「星空の決闘」から…

 ただし、UHF波レーダーは解像度が低くなり、正確な目標探知には使えないというのがこれまでの一般的な認識だった。