いざ東京へ

「もう一度、五輪へ」元バスケ代表の矢野良子が3人制転向、39歳で新リーグも創設

3人制で五輪に出場するためには、国際バスケットボール連盟(FIBA)が承認する試合に出場し、国別ランキングや選手個人のポイントを上げることも重要になってくる。ポイントを稼ぐための試合が、国内であまり開催されていないことに危惧し、オフシーズンとなっていた9月下旬~5月ごろを開催期間とするリーグの立ち上げを決意した。

毎日の朝練後、スポンサー探しで企業を複数回り、資金集めや試合会場の確保に併走。すべては2年後のために休みがない生活を半年以上続け、9月29日に女子国内最高峰のリーグ「3W」は開幕した。

最大12チームで争うトーナメント戦。「いつでも、どこでも、誰でも楽しめる競技」をモットーに参加費、観戦料は無料だ。観客は酒を飲みながらでも楽しめる。月2回のペースで実施し、賞金総額は300万円を超える。

「私は五輪に出られるかは分からない。でもこの2年、自分ができる努力を精一杯すれば、悔いは残らないと思う。まだやれる」と矢野。幾重にも美しい弧を描くシュートは、2020年につながっている。(運動部 西沢綾里)

■「3W」の第2戦は、10月14日に渋谷ストリーム(東京都渋谷区)で開催。試合の詳細は、矢野のツイッターなどSNS(会員制交流サイト)で随時発信される。

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