いざ東京へ

「もう一度、五輪へ」元バスケ代表の矢野良子が3人制転向、39歳で新リーグも創設

【いざ東京へ】「もう一度、五輪へ」元バスケ代表の矢野良子が3人制転向、39歳で新リーグも創設
【いざ東京へ】「もう一度、五輪へ」元バスケ代表の矢野良子が3人制転向、39歳で新リーグも創設
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決死の覚悟で2020年東京五輪出場を目指すアスリートがいる。04年アテネ五輪バスケットボール女子日本代表の矢野良子(トヨタ自動車)だ。昨年5月、20年間にわたるWリーグの競技生活から離れ、東京五輪の新種目・3人制バスケットボールに転向した。

正確なシュート力を誇る39歳の原動力は「もう一度五輪の舞台に立ちたい」という思いだ。五輪に出場するための競技力をつけるため、女子国内最高峰の新リーグ「3W(トリプルダブル」を自ら創設。現役選手と普及活動の二足のわらじを履き、夢の実現に向けて走り続けている。

矢野には、たった1本だけ、忘れられないシュートがある。アテネ五輪1次リーグ最終戦のギリシャ戦。勝利した方が決勝トーナメント進出が決まる最後のプレーで、逆転を目指して放ち、無情にも外れた3ポイントシュートだ。

「フォーメーションで『私は打たない』と思っている自分がいた。でも状況は当然、変わることがある。しっかり自分に打つ準備ができていればと思うと、メンバーに申し訳なく、後悔の念しかない」

五輪の借りは五輪でしか返せない-。だから現役にこだわってきた。08年北京五輪世界最終予選、12年ロンドン五輪世界最終予選も戦ったが、あと一歩のところで敗退。日本が3大会ぶりの出場を果たした16年リオデジャネイロ五輪は、若手への切り替えでメンバーから外れた。

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