マケドニア国民投票 国名変更に圧倒的支持も不成立(1/2ページ) - 産経ニュース

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マケドニア国民投票 国名変更に圧倒的支持も不成立

 【ベルリン=宮下日出男】バルカン半島のマケドニアで9月30日、国名をめぐり長年対立してきた隣国ギリシャと合意した「北マケドニア共和国」に変更する是非を問う国民投票が行われた。即日開票の結果、賛成は約9割に上ったが、投票率は投票成立要件の50%に届かず、国名変更を目指す政府に痛手となった。

 国名変更が実現すれば、ギリシャが拒んできたマケドニアの欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟に道筋がつく。民族対立を抱え、ロシアの影響力拡大が懸念されるバルカン半島の安定に寄与するとして欧米も後押しし、投票を注視していた。

 選挙管理委員会によると、開票率約98%の時点で賛成票が91・38%。投票率は36・86%。

 ザエフ首相は投票の終了後、「私はマケドニアをEUとNATOに加盟させる決意だ」と強調。圧倒的多数が支持したのを踏まえ、国名変更に必要な憲法改正を進める考えを示した。

 ただ、政権が改憲に必要な議会の3分の2以上の承認を得るには、反対派の野党の一部を取り込まなくてはならない。投票結果が無効となり、正当性を得られなかったことで、反対派切り崩しは難しくなった。