バレーボール

日本、オランダに惜敗 フルセット及ばず 

 2時間54分の激戦は、オランダの強烈なスパイクで幕を閉じた。指揮官が「山場」に挙げた大一番は、リオデジャネイロ五輪4位の強豪に惜敗。両チーム最多25得点の黒後は「最後の1、2点が取りきれなかった」。近いようで遠い世界の背中に嘆きを漏らした。

 平均身長で日本を10センチ上回る相手に、5月のネーションズリーグはストレート負けした。スパイクはことごとくはね返され、それを周りがフォローできない。中田監督は「ふがいない」と悔し涙を流した。

 表彰台を逃したアジア大会の後、危機感を募らせたチームは話し合いを重ね、ポジションごとの目標を明確にした。「誰が何をしたいのか、全員に共通認識が生まれた」と主将の岩坂。今まで拾えなかった球が少しずつ上がるようになった。

 「あのときと同じ失敗はできない」と堅く誓ったリベロ井上らを軸に、この日は相手ブロックで跳ね返った球に全員が必死で腕を伸ばした。つないだ球を古賀、黒後の両エースが懸命の強打で敵陣をうがつ。

 5月の対戦では、相手のブロック得点が3セットで計14点。今回はフルセットで計11点。成長の跡といっていい。

 最大6点のリードをひっくり返された第1セットが悔やまれるものの、第2、第4セットで意地を見せ、勝ち点1をもぎ取った。ちぐはぐだったチームの姿はもうない。指揮官は「私たちにとってプラスになる試合だった」と毅然(きぜん)と前を向いた。(川峯千尋)