トレーラー横転3人死亡事故の運転手を処分保留で釈放 千葉地検 任意で捜査継続へ

 千葉市若葉区中野町の県道で、鉄筋を積んだ大型トレーラーが横転し、下敷きになった軽乗用車の男女3人が死亡した事故で、千葉地検は28日、自動車運転処罰法違反で送検されたトレーラーの運転手の男(26)を処分保留で釈放した。地検は任意で捜査を続ける。

 捜査関係者によると、大型トレーラーの最大積載量は29トンだったが、男は「事故当時、鉄筋を37トンほど積んでいた」などと話しており、過積載の状態だった疑いがある。千葉県警は13日、男の自宅や家族が経営する勤務先のリサイクル会社などを同法違反と道交法違反(過積載)の容疑で家宅捜索していた。

 事故は8日午前8時45分ごろ発生。大型トレーラーが坂道を下って交差点を左折する際に曲がりきれずに横転し、対向車線で信号待ちをしていた軽乗用車が下敷きになり、千葉県大網白里市の会社役員、吉田亮さん(43)ら家族3人が死亡した。県警は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕後、容疑を同致死に切り替えて送検した。

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