カバノー氏と告発女性が議会証言 最高裁判事候補の暴行疑惑

 【ワシントン=塩原永久】米最高裁判事に指名されたブレット・カバノー氏(53)から30年以上前に性的暴力を受けたと女性が告発した問題で、上院司法委員会が27日、公聴会を開き、女性とカバノー氏がそれぞれ証言した。カバノー氏は被害の訴えを否定。同委員会は28日に人事承認の採決実施を決めた。

 委員会採決に続く上院本会議での人事承認に遅れが出れば、政権運営にも影響が及ぶ可能性がある。11月に上院選を含む中間選挙を控え、与党・共和党執行部は承認を急いでおり、早ければ10月2日にも本会議での採決に持ち込む構えだ。

 証言したのは大学教授のクリスティン・ブラジー・フォード氏(51)。高校時代、パーティーで居合わせたカバノー氏らに襲われたとし、「恐ろしい体験が私を終生、苦しめている」と語った。今になって告発した理由を「市民の義務だと考えた」と答えた。

 これに対して、カバノー氏は「おぞましい誹謗(ひぼう)中傷だ」と無実を強調。立て続けにフォード氏ら3人の女性が実名告発に及んだことについて、人事承認の手続きの遅延を狙う野党・民主党による「計算された政治的な攻撃だ」と批判した。