伊方原発、運転差し止め認めず 大分地裁

四国電力伊方原発。手前が3号機=平成29年11月、愛媛県伊方町
四国電力伊方原発。手前が3号機=平成29年11月、愛媛県伊方町

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、対岸の大分県の住民が運転差し止めを求めた仮処分申し立てで、大分地裁(佐藤重憲裁判長)は28日、差し止めを認めない決定をした。

 阿蘇山の噴火リスクへの対策をめぐる評価や原発の耐震性が争点で、決定は火山のリスクについて「原発の運用期間中に阿蘇山の破局的噴火が生じることが差し迫っているとは言えない」として否定した。

 3号機を巡っては、25日の広島高裁決定が、阿蘇山の噴火リスクを根拠に運転を禁じた昨年12月の広島高裁の判断を覆し、四国電は10月27日の再稼働を予定している。

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