米最高裁判事候補カバノー氏「おぞましい誹謗中傷」 暴行疑惑で議会証言

 【ワシントン=塩原永久】米最高裁判事に指名されたブレット・カバノー氏(53)から1980年代に性的暴力を受けたと女性が告発した問題で、上院司法委員会が27日、公聴会を開き、女性とカバノー氏がそれぞれ証言した。女性は「口をふさがれ、誤って殺されるかと思い恐ろしかった」と語った。カバノー氏は暴行を否定し「おぞましい誹謗(ひぼう)中傷だ」と述べ、無実を訴えた。

 証言に立ったのは大学教授のクリスティン・ブラジー・フォード氏(51)で、高校時代、パーティーで居合わせたカバノー氏らに襲われたと訴えた。今になって告発した理由について、「市民の義務だと考えた」と指摘した。

 与党・共和党の委員はすべて男性で、フォード氏への与党側の質問は、同党から指名された性犯罪専門の女性検察官が行った。

 フォードさんの証言終了後、カバノー氏が証言し、冒頭、「フォード氏の主張を明確に否定する」と述べた。カバノー氏は「脅迫されて(人事承認手続きを)辞退することはしない」と強調。立て続けに3人の女性が被害を訴えたことについて、野党・民主党による「計算された政治的な攻撃だ」と批判した。

 トランプ大統領は27日、カバノー氏の議会証言を「力強く正直だ」と評価、上院で人事承認に向けた投票を行うようツイッターで呼び掛けた。上院司法委の共和党執行部は、28日にも人事承認の採決を実施する方向で調整に入った。