【ニューヨーク=田北真樹子】訪米中の安倍晋三首相は26日夕(日本時間27日午前)、ニューヨークで記者会見し、自民党総裁選の勝利を受けた内閣改造と自民党役員人事を10月2日に行うと表明した。麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉(すが・よしひで)官房長官、西村康稔、野上浩太郎両官房副長官の続投も明言した。
首相は「自民党は多士済々、人材の宝庫だ。しっかりとした土台の上にできるだけ多くの皆さんに活躍のチャンスを作ることで、平成のその先の時代に向かって日本の新たな国造りを進めていく。力強いスタートを切りたい」と述べた。
首相は、記者会見に同席した麻生氏に対し「しっかりと土台として支えていただきたい」と述べたほか、菅氏らについて「首相官邸でともに仕事をしていきたい」と語った。そのほかの人事に関しては「(日本に)帰るまで飛行機の時間もだいぶかかるから、じっくり考えていきたい」と述べた。首相は28日午後に帰国する。
首相は河野太郎外相、茂木敏充経済再生担当相らも留任させ、自民党役員人事では、来年夏の参院選を見据え二階俊博幹事長を続投させる方針だ。