浪速風

豪雨被災地を元気づける3連覇…広島カープこそ地域密着

セ・リーグ3連覇を決めて、場内一周する広島ナイン=マツダスタジアム(水島啓輔撮影)
セ・リーグ3連覇を決めて、場内一周する広島ナイン=マツダスタジアム(水島啓輔撮影)

阪神大震災でオリックスの選手たちはユニホームの袖に「がんばろうKOBE」のワッペンをつけた。東日本大震災では東北楽天の嶋基宏選手が、復興支援の慈善試合で「見せましょう、野球の底力を」とスピーチした。今年7月の西日本豪雨、広島カープの緒方孝市監督らが「たる募金」を呼びかけた。

▶たる募金には歴史がある。昭和25年の球団創設時から選手の給料や遠征費も捻出できない財政難で、2年目には他球団との合併が決まりかけた。しかし、広島市民の愛着は強く、球場前に酒だるを置いてカンパを募った。たちまち約400万円も集まり、その年は黒字を計上したというからすごい。

▶市民球団と呼ばれるゆえんである。その後もしばらく低迷が続いたが、広島出身の文化人らが「カープを優勝させる会」を結成して熱烈に応援した。セ・リーグ3連覇は被災者への何よりの励ましだろう。ファンが支援し、ファンにお返しをする。おめでとう!広島。