一方の非正規社員の男は、被害男性について「同じミスを何度も繰り返し、叱責しても飄々(ひょうひょう)とした態度で反省している様子がなかった。ミスをみんながフォローしていたのに注意しても改善されなかった」と供述。焼き肉屋での傷害容疑については「酒には強いが、当日のことは酔っていて覚えていない」と容疑を否認している。
2人は逃亡の恐れがないとして釈放され、在宅での捜査が続いている。被害男性は調べに「普段の仕事でミスが多く、よく叱責されたり、暴行を受けたりしていた。その積み重ねがエスカレートしたんだと思う」と話しているという。
捜査関係者は「誰かが主導したわけではなく、被害者をいじる雰囲気ができていた。いじりといじめの境界が曖昧になり、ついには傷害事件にまで発展してしまったのでは」と指摘した。
事件には、他の同僚も関与した可能性があったが、府警は立件を見送り、日本郵便による内部調査が続いている。被害男性と逮捕された2人は示談に向けた話し合いをしているという。