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パナソニックは25日、ミラーレスカメラ「ルミックス」ブランドの最高級機種に位置付ける「S」シリーズを展開すると発表した。独ケルンで26日に開幕する世界最大のカメラ見本市「フォトキナ2018」で「フルサイズ」の大型画像センサーを搭載した試作機を披露する。来年春にもプロ仕様のブランドとして、商品化する。
パナソニックが開発している「ルミックスS」シリーズは、「S1R」と「S1」の2機種。新開発の35ミリフルサイズ画像センサーを搭載し、高精細画質「4K」の動画撮影にも対応。被写体にあわせた高度な操作機能ととともに頑丈さを兼ね備える。
フルサイズミラーレスではソニーが先行する中、ニコンが今年9月、キヤノンが10月に相次いで新製品を投入し、活気づく。いずれも販売価格20万~40万円台の高級路線だが、パナソニックは、さらに上位機種での参入をねらう。
パナソニックは平成20年に世界初のミラーレスカメラを発売。動画の映像処理技術に定評がある。現在の「ルミックスG」シリーズを上回る性能を備えた投入により、高い技術をアピールし、ブランド力を強化する。
本間哲朗専務執行役員は「グローバルに展開できる家電事業の1つで、世界の先端技術で勝負する領域として参入を決めた。動画撮影の世界ではプロをサポートしてきた実績もある」と述べた。