陸上

桐生、山県に完敗「吹っ切れた」 全日本実業団陸上

 陸上の全日本実業団対抗選手権最終日は23日、大阪市のヤンマースタジアム長居などで行われ、男子100メートルはジャカルタ・アジア大会銅メダルの山県亮太(セイコー)が無風の条件下、10秒01で3年連続3度目の優勝を果たした。日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は10秒22で2位。山県は予選で10秒34、準決勝で10秒14、桐生は予選で10秒42、準決勝で10秒21だった。

 桐生は「流しても出せるようなタイム」という10秒22で今季を終えた。スタートで遅れ2番手まで挽回したが、山県の背中は遠いまま。「諦めたわけではないけど、追いつこうと思っても差があった」と完敗を認めた。

 持ち味の中盤以降の伸びを欠き、苦しいシーズンを送った。今回は直前の練習期間でスパイクを履かずに筋力トレーニングと軽めの練習だけ行う新しい調整を試した。「体にバネをためる」という狙い通りの感覚はあったが、ピッチがかみ合わなかったという。

 日本人ただ一人の9秒台ランナーとして臨んだ今季は、10秒0台すら一度も出せなかった。最終戦での結果に「吹っ切れた」と桐生。「無駄ではなかったシーズンにしたい。来年はタイムはもちろん順位も狙う」。もがいた今季の悔しさをバネに、来季の名誉挽回を誓った。(大宮健司)

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