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JR西日本は、東海道線東淀川駅(大阪市淀川区)近くにあり、ピーク時には遮断(しゃだん)機が下りたままになる「開かずの踏切」で知られる「南宮原踏切」など3つの踏切を11月11日未明に廃止すると発表した。8本の線路をまたぐ橋の上に駅舎を移転し、エレベーターやスロープを備えたバリアフリーにも対応する通路を設置。安全に線路を渡れるようにする。
JR西によると、駅の南側にある南宮原踏切は線路8本を渡るために46・8メートルもの長さがある。ピーク時には1時間あたりの遮断時間が57分にもおよび、JR西管内では最長。一方、北側の「北宮原第1踏切」(長さ21・4メートル)も同56分、待避所をはさんだ「北宮原第2踏切」(長さ24・8メートル)も同40分も遮断機が下りた状態になっており、国土交通省などが緊急対策踏切に指定している。
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JR西と大阪市は平成28年12月から整備に乗りだし、線路をまたいだ橋上に駅舎を新設。あわせて歩行者などが往来できる自由通路を設けて、スロープやエレベーターも設置する工事を進めている。現在、線路をまたいで東西に分かれている駅舎は廃止する方針。旧駅舎の撤去などを含めた工事は来年度中には完了する予定だ。