フラダンスの振り付けは「著作物」 ハワイ指導者の訴え認める 大阪地裁

 原告側は、振り付けは、長年修業を積んだクムが曲の意味を解釈しながら手や足の動きを独自に組み合わせており、「深い意味や感情を込めて創作している」と主張。これに対し協会側は、原告が著作権を主張する10曲のうち6曲は「振り付けの選択の幅が狭く、既存の動きを組み合わせて構成しているため、独創性を欠く」と反論していた。

 判決理由で、高松裁判長は「作者の個性が表れている部分が一定程度あれば、一連の流れ全体について舞踏としての特徴がある」と指摘。6曲全てで独自の振り付けがちりばめられているとして著作権を認めた。

 判決によると、アルクイーザさんは、昭和63年ごろから同協会の会員らに指導。平成26年10月末で協会との契約が終了したため、教えた振り付けを使わないよう申し入れたが、協会はフラダンス教室やイベントで振り付けを使った。

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