生駒市の小2女児刺傷「刺した記憶ない」 同級生の母親、殺意を否認

 奈良県生駒市で昨年12月、当時小学2年の女児(8)を包丁で刺したとして、殺人未遂の罪に問われた女児の同級生の母親、岡田利恵被告(42)の裁判員裁判の初公判が20日、奈良地裁(西川篤志裁判長)であり、岡田被告は「確かに刃物で刺したが、刺した記憶と殺意はない」と起訴内容を一部否認した。

 検察側は冒頭陳述で「女児が岡田被告の息子に骨折を負わせたことが動機となり、女児に怒りの感情を抱いていた」と指摘。これに対し、弁護側は「被告人は犯行に及んだ後、自ら119番をしており、殺意はない。犯行は衝動的で計画性はなかった」と主張した。

 起訴状によると、岡田被告は昨年12月7日午後4時10分ごろ、同市鹿ノ台南の当時の自宅で、女児の左胸などを刃体約16センチの出刃包丁で複数回突き刺し、殺害しようとしたとしている。女児は血気胸などの傷害を負ったが、命に別条はなかった。

 岡田被告は、白いシャツと黒いズボン姿で法廷に姿を現し、終始無表情でうつむいていた。

 岡田被告はこれまでの調べに、容疑をおおむね認めた上で、女児の家族を含む複数の家族ともめ事があったという趣旨の供述をしていた。だが、女児の家族とは日常的な交流がなかったとみられ、トラブルも確認されておらず、動機は明らかになっていなかった。

 奈良地検は刑事責任能力の有無を調べるため、鑑定留置を実施。責任能力を問えると判断し、今年3月に起訴した。

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