浪速風

世界が注目「KOBAN」…交番襲撃は安全な日本社会の危機だ

交番は「交代で番をする所」である。当初は警察官が特定の場所に出向いて立ち番をしていたが、やがて建物を設けて派出所とした。身近な存在として地域住民に親しまれていることから、平成(1994)6年から交番が正式名称になった。安全な日本の象徴で、国際的にも「KOBAN」で通用する。

▶警察官が居住する駐在所と合わせて、全国に約1万2500カ所ある。私事で恐縮だが、義父は北海道警の駐在所勤務だった。ささいなトラブルや苦情の処理が多く、夜間でも通報で飛び出すことがよくあったそうだ。「頼りにされてんだから、警察がやらなきゃ誰がやんのさ」。使命感と誇りを抱いていた。

▶清野裕彰(せいの・ひろあき)巡査長(33)もそうだったに違いない。勤務していた仙台市の交番で、「現金を拾った」と訪れた大学生に刃物で刺されて死亡した。6月には富山市の交番で警察官が殺害され、拳銃が奪われている。治安の要である交番が相次いで襲われた。由々しき事態である。