自民党総裁選

安倍晋三首相が3選「憲法改正に取り組む」 10月1日に内閣改造へ

自民党総裁選で連続3選を果たし、記者会見に臨む安倍晋三首相=20日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
自民党総裁選で連続3選を果たし、記者会見に臨む安倍晋三首相=20日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

 自民党総裁選は20日、国会議員の投開票と党員・党友票の開票が行われ、安倍晋三首相(63)が全体の68%を得票し、石破茂元幹事長(61)を破って連続3選を果たした。任期は平成33(2021)年9月末までの3年間。首相の通算の首相在職日数は来年11月に歴代トップの桂太郎に並び、最長政権を視野に入れる。首相は来週の訪米から帰国後の10月1日に内閣改造・党役員人事を行い、秋の臨時国会に新体制で臨む方針だ。

 首相は総裁選出後のあいさつで「全身全霊を傾けて任務を全うしていく決意だ。いよいよ皆さんとともに憲法改正に取り組んでいきたい。すべては国民のために一致協力して新しい国を造ろう」と呼びかけた。

 記者会見では、憲法改正は総裁選の「最大の争点」だったと語り、9条に自衛隊明記を含む改憲案に関し「(総裁選で)結果が出た以上、大きな方針に向かって一致結束して向かわなければならない」と強調した。公明党と調整を進める考えも示した。

 人事については「新しい国造りに向けてしっかりした土台の上にできるだけ幅広い人材を登用したい」と述べた。公明党の山口那津男代表とも会談し、訪米後に内閣改造・党人事を行う方針を伝えた。

会員限定記事会員サービス詳細