高品質・省電力の無線センサーネットワークを開発しているソナス(同渋谷区)の大原壮太郎最高経営責任者(CEO)は「日本発の規格として世界で標準化したい。そのためにビジネスの視点での特許戦略について相談したい」と話した。
法人向け不正アクセス検知クラウドサービスのカウリス(同千代田区)の島津敦好CEOは「外資系に競合が多く、関連した特許についての調査を手助けしてほしい」と語った。
特許庁総務部企画調査課の松本要課長補佐は「これまで中小・ベンチャーというくくりで支援してきたが、スタートアップ企業へのサポートが不十分だった。各社の知財戦略を確立して成長を加速させたい」と後押しに意欲を示す。
このほか、採択された企業は次の通り。カッコ内は本社所在地と事業内容。
アセルナテクノロジーズ(京都市左京区、再生医療・創薬支援)▽MDR(東京都文京区、量子コンピューター開発)▽kyulux(キューラックス、福岡市西区、次世代有機EL開発)▽Jiksak Bioengineering(ジクサク・バイオエンジニアリング、川崎市幸区、ALS創薬関連技術開発)▽DeepFlow(ディープフロー、東京都豊島区、スーパーコンピューター用クラウドシステム開発)▽ナノルクス(茨城県つくば市、暗視カメラ開発)▽メトセラ(山形県鶴岡市、心臓疾患の再生医療製品開発)。